« クレイとシリコン | Main | Van Aken モデリングクレイ »

1/87人形

原型師には、「模型」からその世界に入った人も
多いのではないかと思うんですけど、自分は違います。
子供の頃にはもちろんプラモデルを作った経験もありますが、
満足に作れたことや、ましてや改造して自分好みにしてみたり、、
といった記憶はほとんどないです。

なので、当然のように模型の世界には非常に疎いんですが、
今年、フィギュア原型の仕事でその世界に足を1歩踏み入れました。
模型のジャンルは「ジオラマ」「ミニチュア」「情景模型」で、
自分史上初めての大きさ(というか小ささ)、HOという 1/87 スケール。

事の発端は、ジオラマ用に独自に昭和30年代の人々の
フィギュアを発売する計画を立てておられる東京巣鴨の
「さかつうギャラリー」さんが、昨年HPに掲載していた
「フィギュアの原型募集&買います」の告知を見たこと。

買います、、なんと魅力的な響き。そして、なんといっても
「版権キャラものではない、人間を作る」という点に惹かれた自分は
早速ミニチュア人形について調べ、プライザー風のフィギュアを
作って持ち込んだ結果、新たに5体分の原型を作らせていただくことに。

で、ここで自分としては意外な展開が。
「さかつうギャラリー」さんが望まれていたのが
リアルなプライザー風ではなかったということです。

必要な要素は「暖かみ」や「おおらかさ」。

果たして、今時そういうフィギュアは売れるのだろうか、、しかし。
「どこも作っていないものを作る」という仕事ほど、参加して
面白いものはないんですよねえ。店主の坂本氏の話を聞いているうちに、
なんだかこちらまで面白くなってきて、また、おまかせ部分が
通常の仕事よりも多かったこともあって楽しく取り組めました。

今回作ったのは、煎餅屋のオヤジ、タバコ屋のお婆ちゃん、酔っ払い、
ショーウィンドゥに釘付けになっている子供、その子に帰宅を促すお母さん。
原型写真をどうぞ。(原型素材は、一部で話題の ZEN-WAX )
18701_2
18702_3
自分は昭和30年代にはまだ生まれていなかったんですが、
その頃に子供〜青春時代を過ごされた坂本氏が、しっかり監修。

また、おおらかな造型でありつつ、
ディテールの作り込みも可能な限り。
18703
下に見えているのが、自分の指ですね。
これでサイズが大体わかっていただけるかと。

発売は未塗装のホワイトメタルになるとのことです。
立っている人形には取り付けに便利なように足からピンが出ることに
なっていますが、今回の写真に写っているのはそれとは別の
造型用の支柱ですので念のため。
発売時期は少し先のようですが、またお知らせできると思います。
興味を持たれた方々どうぞよろしく。

左のサイドバー内リンクコーナーに、さかつうギャラリーさん追加しました。
ミニチュア用の面白い素材も販売されてますので、ドールハウス等
やられている方々もチェックを是非。ブログには、今回の
ヨッパライの塗装見本の画像も掲載されてます(!)&バックナンバーから
2008年7月の「ウエストン人形」の記事を見ていただくと、
さかつう製人形への理解が深まるかと思います。

|

« クレイとシリコン | Main | Van Aken モデリングクレイ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« クレイとシリコン | Main | Van Aken モデリングクレイ »