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テキトー型取り

少し前に、コメント欄の型取りに関する質問に答える中で
「土手埋めの時に原型と粘土をしっかり密着させなくてもOKな型取り方法を
考案してる。そのうち記事にするかも」とか書きました。

そのうちと書いたのは、
自分で試したことはあったもののちょっと不安も感じた為、
人に説明するのにちゃんとテストしてからにしよう。と考えてたからなんですが、でも
もうしばらく2面取りをすることがなくなってきており、なかなかその機会がない。
そもそもそのやり方を思い付いたのも
複製作業を苦手とする自分が「なんとか楽したい」と考えていたからなので、
当然の流れとして型取り方法は粘土埋めのない「一発取り」を選択することが
多くなってきたわけです。仕事で複製する場合は
時間はないし抜く数も少ないしってこともあって、、。

そんな今日この頃。
別件で調べごとがあってネットをあちこち見ていたところ、たまたま
同様の方法について書かれているページに辿り着きまして、
そこには自分よりもキチンとした考え方と経験による詳しい解説が。
おー、ここにリンクをはった方がイイ!と。

そんなわけで、シリコン型の2面取り作業が少し楽になる方法を考案されてた
「とあるひのコタツガ」さんのページがコチラ


余談ですが、自分はこの方法をテキトー型取りと名付けてました。そして
これと組み合わせる、キャストを流す際の
テキトーキャスティングについても書くつもりでした。
それは自分で思い付いたことではなく、たしか
バイクいじりか車のレストア雑誌で昔見たやり方なんですけど。

まず、型に湯口のようなものは掘りません。2面を合わせて輪ゴムで止めたら
合わせ目から、キャストを沿わせて流し込むための棒を、その先が
型の空洞部分(これからキャストが流れて複製品ができるところ)に達するまで
差し込みます。もちろん湯口は掘ってないわけですから、
閉じている型に無理矢理さし込む形になりますが、
そのことによって型の上部が棒の太さ分だけ開くので、沿わせて流せば
キャストは型の中に入っていきます。
そうやって適量流し込んだ後に棒を引抜くと型が自然に閉じるので、
硬化後に成型品を取出し薄くできたバリだけを取り去ることで
お手軽に複製品ができる、と。

湯口を作らなかったので、そこの後処理の必要がないわけです。
ちょうどタイヤキ方式で、最初から型を合わせている状態って感じでしょうか。
(キャスタリン造型の時にワックス本として紹介した
"Babes, Beasts, and Brawn"でも似たようなことをやってる写真がありました。
あれはたしか指で型を広げてましたけど)

もちろんバリが厚くなったり、型ズレする確率も大なので
ホント適当なんですが、、。まあ、何か使える機会もあるかも。
一次原型から二次への変換時なんかに、って感じです。

あ、そういえば。
自分がテキトー型取りで使用してたシリコンは Be-j の HG-017 でした。
ボークスの透明シリコンだと原型周りのシリコンを
手で裂くことができない場合があると思いますので念のため。

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Comments

その話題の時に質問をしたのはおそらく私だと思います。
あの時はありがとうございました。

リンク先大変参考になりました。
粘土の除去と型の密着感から私も一発取りを選んでしまいます。

今は粘土でシルエットを出して固いものでディティールを
という方法で数体習作を作ったのですが
レジン硬いですね…

有毒だとか臭いとかなんだかんだ言ってもポリパテが
かなり便利な素材だと気づいたので
何とかポリパテに置き換えられないかな?と思います。

以前購入したワークのポリパテドロドロは言うほど流動性が無く
余計な出費だったかもしれません…


それともいっそ油土は試作というか下書きと考えて
同じ形をマジスカ等で作り直した方がいいんでしょうか?

色々と試行錯誤中なので質問の焦点が定まって無くてスイマセン

Posted by: | November 06, 2009 at 04:05 AM

あの質問はそうでしたね。

「レジンでディテール入れ」は小さいサイズのものならやったこともあり
不可能ではないですが、やはり硬いですかね。
(メカものなら向いてるかもしれません)
ポリパテいいんではないでしょうか。
自分は臭いが苦手なのと造型スタイルの違いから
仕事の修正作業以外には使ったことがないんですけど、
一般的に原型素材としてよく利用されてますから。

硬化後時間が経って硬くなった場合、ライターで温めて
ナイフの刃で削りやすくすると見聞きしますが、
サイズが大きい場合はその点ちょっと難しそうかな。
あと収縮もあると思いますが、なにぶんポリパテ原型の経験がないもので、、。
でも使ってる人が多いでしょうから、ノウハウ探しは容易そうです。

「油土で試作を作りそれを見ながら他の素材で本番」もいいと思いますよ。
実際、木を彫刻する人が最初に粘土で形を作ってみるというのが
本にも載ってたりしますし、自分も似たような経験あります。
ただマジックスカルプは硬化後かなり硬くなったような気が、、。
あ、ポリパテの粘度を調整できれば、温めて軟化した油土のような
ペースト状で作業できるんではないですかね。それだと
試作を見ながらの「盛り」作業(ヘラを使って)だけで
かなり近いところまで持っていけそうですが、、。
いや、やったことないんで想像です。

Posted by: グレイクレイまなべ | November 06, 2009 at 12:17 PM

いつもご返答ありがとうございます。

ポリパテは何度か使ったことがありますが
盛りの方で形を出すのは向かないようですね。
粘度を調整というのもちょっと聞かないので

硬化剤を混ぜてから20分~ 
の硬化開始時間でどれくらい効率的に削れるかが王道の使い方のようです。

『フィギュアの達人 上級編』という本でも
凄い量のポリパテを盛ってパーツを削り出す、という製法でした。
自分の作風とは違いましたが普段目にするフィギュアが
どういう流れで制作されてるのか大変参考になる本でした。

しかしポリパテは素材のロスが多く臭いと刺激も問題だな…と
粘土はいくら盛っても削っても同じ金額なのがありがたいですね。

マジスカも混ぜてから40分~でポリパテの硬化開始と
似たような感覚で削れるので
ピンポイントで盛り⇒ナイフで削って形だし 
だとポリパテと似たような感じで使えました。

以下ちょっと余談ですが(もうご存じだったらスイマセン)

マジスカは刺激臭もなく有毒ガスの存在を忘れてしまうほどです。
(一般的にパテ・レジン・シリコンは硬化時に有毒ガスを出すので)

そこで販売元に電話をかけてソコんとこ聞いてみたんですが
「窓を閉め切って冬場にガンガン暖房かけても大丈夫」
「人によっては素手でこねても問題ない」
「ペットと子供が食べないように気をつけてね」
とのことでした。

発がん性が無く健康に配慮した造形素材であることを
売りにしているようです。

もちろん粉塵などは対処が必要ですが
臭い・ガス・素材のロス等を考えるとポリパテから
乗り換えるには申し分ない素材のように思えます。


こちらから聞いてばっかりだと何ですので自分が最近
知ったことを描いてしまいました…

新作楽しみにしております!
では

Posted by: | November 09, 2009 at 02:41 AM

有難うございます。
自分が原型に使用するエポパテはタミヤの速硬化タイプが多くて、マジックスカルプは
まだあまり使ったことないんですけど、なかなかの安心素材なんですねえ。
(たしかに臭いの面でも、ならしに使うシンナーの方がキツいです自分には)

パテ類の「硬化時間内が勝負」なところには
クレイで試作しておく方法が合いそうですね。って
そーか、よくあるポリパテ変換だとさらにいいのか、、。

Posted by: グレイクレイまなべ | November 09, 2009 at 10:46 PM

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