ほいく粘土

NSP だ NS45B だ、はたまたレオンだローマだプラスタリーナだ、と
オイルベースの粘土にもいろいろありますが、今回のタイトルは「ほいく粘土」。

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子供は工作、大人は型取りに、と幅広い層に愛されているであろう
身近な油粘土です。

が。
型取りに、と書いたとおり大人がこれで作品を作る話はあまり聞きません。
大人になると〜いや、大人というか正確には「原型作る人」ですけど〜どんどん
ディテールを作り込みたくなって、しかし
この粘土では軟らかすぎてそれが難しい為だと思われます。
スカルピーのように途中で焼き固めることもできないし。

自分は造型始めた若い頃、希望する油土の入手が
困難だったこともあってほいく粘土のような「子供向け粘土」で
原型を作ったことがありましたけど、やはりその軟らかさに閉口しました。

なので、ほいく粘土を見てもコレで何か作ろうと思ったことはなく、
同じように考えている人も多いのではないか、と。

しかし世の中は広い。そうは考えなかった人がおりました。

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マッドウェーブさんの「リッキー」は、原型素材がなんと
ほいく粘土!!

ブログを読んだ時、え?ほいく粘土で??
と興味を持ったんですが、念願叶ってこのほど入手。

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ようやく実物をジックリ見られたわけですが、
ちょっと信じられない感じです。ワックスで作ったんではなく??と。
んー、このサイズだから作れたのかな、、あの粘土と
どう格闘すればこのディテールが作れるのか。いや
格闘するからいけないのか。

マッドウェーブさんは以前インダストリアルクレイでスタチューの
原型作った時も、それをほいく粘土で埋めて
2面取りしたって聞きましたが、ほいく粘土とすごく相性が良い
としか考えられないです。でなきゃ、よっぽど器用なのか、、
どちらにしても作業が丁寧。

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いやー、驚きました。
常識にとらわれないとはこういう事か。

ワックスやスカルピーも含め、いろんな粘土を試しても
ベストな素材に出会えていない方々、ひょっとしたら
ほいく粘土で原型というのもやってみると意外に合うかもしれません。

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土方殺人拳

少し前に。
「土方殺人」という検索ワードでウチを訪れた方がいらっしゃいましたが、
恐らく正しくは「土方殺人拳」。「土方殺人」だと事件です。

そんな土方殺人拳が、来る25日にホビコンに登場します。
ワンフェスでは現在、サンダー〜名義でウチも含め4ディーラーが
共同で出ていますが、この度のホビコンに
サンダーロードスタイルが単独で参加するんです。
モデリズムのチューブ1号新色展示の予定もあるみたいです

そこで、ホビコンにサンダー単独初参加を記念して、
自分が購入していた土方殺人拳に色を塗ってみました。
Dokatasatsujinken01
どうせ塗るなら、もっとちゃんと塗れって話ですが。

高さはたしか26センチ位だったと思いますが、ボリュームが
あるのでけっこうデカく感じます。重さも1キロ近くあったような。
ああ。デカいと嬉しい。なんとなく。キャラ的には純和風ですが、
大胆な造型も洋モノキットを彷佛とさせて、なかなかよろしい。

そして、リアルなおっさんボディや妙に造り込んである小物類も
もちろんいいんですけど、なにより特筆すべきはこの顔です。
Dokatasatsujinken02
Dokatasatsujinken03
Dokatasatsujinken04
こんな塗りでもここまで生きる。実に素晴らしい。

机の上に置いて眺めていると、
「なんでこれを作るかなー」という思いが湧いてきて
しばらく笑えます。

おまけ。
サンダーロードとグレイクレイの奇跡のコラボ。
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おおー、サイズぴったり。

"ホロウの兄貴、ここはあっしが、、"
Dokatasatsujinken06
いろいろ遊べます。

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ヘルボーイ

「世界のラフスタチュー」第3回。

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Electric Tiki Design から出てたヘルボーイのスタチュー。
高さ 約30センチ。原型師は Ruben Procopio 氏。
コミック初期のデザインを立体化したという話です。
(初期はこういう顔なんですかね?)

手や太もも、シッポなど身体の造型もいいし、腰周りの装備品の
フリーハンドな造型も好きなんですが、一番の見所はコートです。
彼が身に付けているコートの造型。ダイナミックでエッジの立ったシワ、
粘土細工並みに残しまくりの痕。カッコイイぞラフ、と。

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原型師ルーベン・プロコピオ氏(という表記でいいのかな)の
作風がこういうラフなものなのかと最初は思ったんですが、
調べてみるとさにあらず。

「ディズニー造型を手掛けて35年」の父を持ち、自身も
ディズニー20数年のキャリア、しかもマケット作りだけではなく
作画方面でも参加してたりと、デザイン出来て絵も描けて立体も作れる
という完璧さ。他にチキは勿論、ボウエンのバストも幾つか作ってます。
スカルプターズコーナーにもページがあり、そこからHPにも行け、
さらにそこからブログも覗けますが、原型写真やデザイン画など多数。
で、当然のようにツルツルした原型も作っているわけで、つまり
このヘルボーイのタッチの荒さは、第1回のサムと同じく
あくまでもコミックの雰囲気を再現するためのものでしょう。
第2回のマクベイ氏がマスターなら、プロコピオ氏は
テクニシャンてとこですか。

スカルプターズコーナーを見ると、好みの素材はスカルピーの
ようですが、それでよくこのコートのシワのような硬質な
造型タッチを出せるなー、と感服しました。

ところで今回の写真。
自分がイイと思う部分をクローズアップしたつもりでいましたが、
撮影後にチキのHPを確認すると似たような写真が並んでました。
作り手側にしても「ココがイイでしょ?」って事なのかも。

ということで、
「世界のラフスタチュー」全3回これにて終了。

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フランケンシュタイン

「世界のラフスタチュー」第2回。

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トニー・マクベイ氏によるフランケンシュタインのバスト。
高さ約19センチ。

実はコレ、紹介するのは2度目です。
前の紹介時には正面写真1枚だけの掲載だったので、
今回はアップの写真も使い、改めて。

(余談ですけど、2度目があるなら当然「世界ラフスタ」代表格、
シフレット兄弟の SERMON の再登場もあっていいんですが、
あちらは前回しっかり載せたので改めての紹介はナシで)

さてフランケン。
最初に書いておくと、シフレット兄弟が「世界ラフスタ」代表格なら
マクベイ氏はマスターです。勝手に思ってるだけですが。
このフランケンも、手に取って眺めてると全体から
てだれ感をヒシヒシと感じます。
うまいなー、と幸せな気持ちになり、そして、
ああ、自分もこういうシワを彫りたいものだ、と夢を見る。
そんなマクベイ造型。

ラフ造型のツール痕において「ストローク」と「エッジ」は
重要な要素で、それらが造型のカッコ良さを左右すると
これまた勝手に思っているんですが、それらは、
その造型がどれだけの手数で仕上げられたか
ということも物語ってます。たぶんゴルフと同じで、
少ない手数でゴールするのが造型の「てだれ」です。

と、いうことで、
フランケンのアップ写真。特に観察すべきは
額のシワ、耳、上着のディテール。
細部の荒さと全体の生命感。
(注意:皮膚のキメは恐らく
テクスチャーパッドを使ってるんだと思います)

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サム

海外メーカーから発売されたラフ造型たちを紹介。
という企画「世界のラフスタチュー」。
「世界の」と謳いながらも実際は一国だけなんですが、
「アメリカのラフスタチュー」よりも語呂がよかったんでご容赦。
あと、すぐ終わります。3回くらいで。

さて第1回。

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絵のようにも見えるコレは
McFarlane Toys の SAM AND TWITCH からサム。原型師は不明。
商品ジャンル的には、マクファーレン社が出してるスポーンの
アクションフィギュアになります。(特に動きはしません)
シリーズの中にコミックの表紙を立体化するものがあり、そのひとつ。
2、3年前の商品だったと思います。その頃にコミック調フィギュアの
参考資料として手に入れ、その後しばらく収納の奥深くで眠ってました。
(残念ながらこのサム&トゥイッチのコミック自体は未見です)

Sam02

高さ約18センチ。
写真があまり上手く撮れなかったので、
これより詳細な画像はマクファーレン社の紹介ページを。
今回ラフスタチューとして紹介したのがよくわかると思いますし、
元になった絵も見られます。(自分の手元にあるのは商品として
量産されたものなので、あちらの画像の状態よりも少し落ちます)

サムについては何と言っても、絵を上手く立体化してるなー
ということに尽きます。ラフさも、そのための表現ですね。
顔、服のシワ、脚、靴。イイ感じ。

元絵を描いたのはアシュレイ・ウッド氏。
アメコミ「 METAL GEAR SOLID 」の絵とか、かなり好きです。

ちなみにコレは、グレイクレイの勝手にアシュレイウッド風スタチュー。
Nazootoko01
 謎男。

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ジャガーノート

4日ほど前の「やっぱりデカく」の記事の中で、
あるデッカいスタチューを見たことがきっかけで
考えが変わったと書いてますが、それがコレ。

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Sideshow Toy の Juggernaut Maquette です。
スケール的には1/3でしょうか、
高さが65センチ位あります。
サイドショウHPの商品説明によると、重さは10キロ!負けた!
元は映画のマケットとして作られたものだと思うんですが、
何故にこんなにデカく??

ウチの部屋の狭さ&これ自体のデカさで、
全身の写真が撮れません、、。
JuggernautとSideshowなどでイメージ検索するか、
Sideshowtoy.comの商品ページのキレイな写真を見てもらえれば。
この製品はデカいだけあって、サンプル写真と比べても
遜色ない出来だと思います。

Juggernaut02

たまたま実物を間近で見ることがあり、
なによりそのデカさとそして全身のツール痕に惹き付けられました。
ラフスタチューでやりたい(&今回やった)ツール痕の状態とは
少し違ってましたが、ああ、こういう
ギリギリなのもカッコイイなあ、と。
全身の表面にわりと均一な痕が残っているんですね。
自分のバストシリーズでいうと、
ちょうどベビーオイルでならす前。
形を出して表面をレイクツールで仕上げた状態だと思いますが、
検討用マケットとしてはかなり手を入れつつ、でも
マケットとしてギリギリいい感じのラフさがあって、
ツルツルしてない表面のザラザラ感がハートを鷲掴み。
ラフスタチュリストである自分がこれを手元に置かずに何を置くのか、と。

作り手としては細部のアップは望まないことなのかもしれませんが、
この痕がイイ!ってとこなんで撮影。

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Juggernaut05

Juggernaut06

う〜んカッコイイ。
細部の話をしてしまってますが、もちろん全身もイイです。
同カテゴリーで発売されてたビーストの表面が同じ状態だったとしても
そんなに惹かれてなかったと思うくらい、デザインやポーズも好きです。
(Xメンのコミックは読んでなかったんですが、
コミックでの彼のデザインがもっとイイ感じなのは知ってます)
原型は Moto Hata 氏。
ホライゾンのキットを幾つか担当されてた方ですね。きっと。
(追記
Moto Hata 氏は2009年7月9日亡くなられたそうです、、。
ご冥福をお祈りいたします)

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SERMON

毎回同じこと書くのもなんですが、
ラフスタチューにはまだ手を付けれず。
頭の中でだけ進行中。

そんな最近、かなりガツンとやられたというか、
士気を高められたモノがあります。

それが、
Shiflett Brothers ( 略して Shiflett Bros ) の
" Sermon the beast " 。
2月のワンフェスで、彼等の "クロエ " というキットを
見たかった。と、その時の記事に書いてますが、
先月怪物屋さんのブログを
読んでたら、この Sermon も入荷済みなんて記事が。
おおー!クロエもいいけど、自分的には断然
筋肉&タガはずれ系のコッチだ、と。
シフレット造型を確認できるチャンス到来ってことで迷わず購入。

いや、凄いです。
何が凄いって、造型のラフさが
今まで自分が見てきた洋物キットの中でナンバーワンかもしれません。
(ま、そんなに見てきてもないんですけど。)
そしてそれにもかかわらず、というか、
そうだからこそというべきか、ちゃんと「生きてる」。
モリモリ、ペタペタ、グァァーーって感じですかね。
モリモリペタペタは誰でもできるかもしれませんが、
グァァーーは出せる人と出せない人がいますから。

自分がラフスタチューでやろうとしているタッチとは
少し違うんですが、かなり刺激を受けました。

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高さは20センチ弱ですが、
ボリュームが凄いです。

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台座部分のラフさは、もう画期的です。
ラフに作るということは、自分に見えてない部分を
わからないまま誤魔化すことではなくて、
自分には100パーセント見えてて、それを単純化することなんだと
改めて教えてもらえる。みたいな。
また、
(獣足にも見えますが)人間みたいなのが二体、
上半身を突っ込んでたりしてるあたり、
そこはかとないユーモアも感じます。
(この突っ込む角度とか、なかなかイイんですよね)

しかし、このラフ造型をキット化して
販売してるってところが何より楽しいですね。
自分がラフスタチューのキット化を決めてないのは
デザインや技術的なこともありますが、やはり
「そういう造型物を買ってくれる人がいるのかなぁ、、」
という心配があるからなんで。
、、、出来上がりを見ないと何とも言えない。と
言われそうですが。

シフレットブラザーズはスタチューの原型なんかも
手掛けてるようですが、そういう商品原型は
どこまで仕上げてるんですかね。
画像で見る限りラフさはほとんど感じませんが、
実物を確認したことないんでちょっと興味あります。

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不動様

12月ですね。
そろそろジェーンに取り掛かる予定ですが、
今日のところはまた「好きなモノ紹介」。

いつもは洋物ですが、今回は日本のメーカー日本のキャラ。
ヘビーゲイジさんの「不動様」です。
ちょっと前のワンフェスで売られたキットだと思いますが、
自分の場合ワンフェスでの買物はなかなかできないので
これまたオークション。
「不動様」というのは『バガボンド』の登場人物。
だそうですね。 読んでないもんで、、。そんな
オリジナルを知らない自分ですが、
一目見てコレはいいなあ、、と。



これはもう、
ポーズが、とかディテールが、とか語るモノではないです。
とにかく、この「タダナラヌ雰囲気」ですよ。
写真撮るのが難しかった、、。


手にしてる刀は、成型時に?曲がってしまってるようで
本来はまっすぐに直すべきなんですけど、
この曲がった感じがまたいいなあ、、ってことでそのままです。

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続 Tim Bruckner

1年と少し前に、こんなことを書いてましたが
その後結局入手してました。DC DIRECT の
「ARTIST SIGNATURE SERIES / KINGDOM COME SUPERMAN 」。
オークションで若干安く。

この記事のカテゴリーは便宜上「コレクション」にしてありますが、
実は自分には上品なコレクター心があまりありません。
この商品を入手したのも、Bruckner 造型まんまのモノが
欲しいということも勿論ありましたが、それだけではお金は出せず。
それよりもどちらかというと研究目的。
ワックスで造型しているという Bruckner 氏の造型痕が
原型のキャストコピーに残ってないか、と思ってのこと。
なので、我が家に到着後早々にボックスから取り出しました。

(「ARTIST SIGNATURE SERIES 」は
コレクション向きに作られたモノに相応しく、
約17センチのフィギュアが3体、
横幅が70センチ近い立派な見開きボックスに
納められているんです。コレクター的には
たぶんそのまま飾るんだと思います)

左から、
原型のキャストコピー、テストショット、製品(リペイント版)。
製品はこんな感じ。


いいですね。
気のせいか、前に単独で発売されてたモノより
丁寧にできてるように感じてみたり。
前のは持ってないんで比べられないですけど。

で、肝心のキャストコピーは、というと。
じっくりと観察したものの、
造型痕らしきものは残っていない。
今の自分には読み取れない。
一体どうやって作ってんのか、、。





マントは瞬着で留められてたんで外しました。
肩の凹みはそのハメコミ部分。
背中もよくできてます。

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石膏デッサン入門

美術の授業なんかに使われる石膏像。
デッサンしたりするやつですね。

久しぶりに「自分の好きなモノ紹介」。

こういったモノは西洋の美術品のレプリカなわけで、なので、
自分のように外人さんをモチーフにすることが多い場合に
なかなかいい立体資料にもなります。
しかし、デカいんですよねえ。
ほとんど人間の1/1以上の大きさがあるんじゃないでしょうか。
数揃えるとすんごく場所とりますし、お値段もなかなか。

しかし上の写真のは、、

小っちゃ!

カメラをひくと、こんな大きさなんですねえ。
これは、おもちゃメーカーのユージンが少し前に出してた
「石膏デッサン入門」です。
これなら安いし場所もとりませんよ。
彫刻を勉強してる人が原型を作ったらしく、
中には「んん?」ってのもありますが、概ねよく出来てます。
(「んん?」ってのも原型のせいではなく、
 成型時の問題じゃないかと思いますが)
巷ではもう見かけなくて、ちょっと残念。

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